台南、朝ごはんのための三泊四日

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台南に三泊するなら、予定は朝から埋めてください。この街は夜市が有名ですが、本当に他所と違うのは朝です。六時台から店が開いていて、しかもそれが観光客向けではなく、出勤前の人が毎日食べている朝食として回っている。

一日目:着いた日の夕方

高鉄の台南駅は市街から離れているので、台鉄に乗り換えて台南駅まで来るか、バスに乗ることになります。着いたのが夕方なら、その日はもう遠出しないほうがいい。

赤崁樓のあたりを歩いて、夕食は近くの店で済ませます。初日に無理をすると翌朝六時に起きられません。台南は朝で決まる街なので、初日は時差ではなく生活時間を合わせる日だと思ってください。

二日目:牛肉湯から始める

朝六時、牛肉湯の店へ。薄く切った生の牛肉に熱いスープを注いだだけの、ほとんど料理と呼べないような一杯です。当日に処理された肉しか使えないので、この食べ方が成立する街は限られています。スープは生姜が効いていて、朝の胃に入る。

台南の朝食は一軒で終わりません。牛肉湯のあと、虱目魚(サバヒー)の粥か、あるいは碗粿をもう一つ食べる。地元の人も普通に二軒はしごします。

昼まで時間が空くので、安平へ移動します。安平古堡と安平樹屋、そして老街。樹屋はガジュマルの根が倉庫を飲み込んだ廃墟で、保存でも修復でもなく、飲み込まれた状態のまま公開されているのが面白いところです。

三日目:市街を歩く

孔子廟、林百貨、神農街。この三つは歩いて回れます。

林百貨は日本統治期の百貨店を改装した建物で、屋上に神社の跡が残っています。買い物をするかどうかは別として、エレベーターの階数表示と階段の手すりを見るだけで一度上がる価値があります。

神農街は夕方から夜が本番ですが、昼に通ると人がおらず、細い通りの両側に古い町家が並んでいるのがよく見えます。夜に行くつもりでも、一度昼に歩いておくと印象が変わります。

夜は夜市へ。大東夜市、花園夜市、武聖夜市は開催曜日が違うので、滞在の曜日に合わせて選んでください。毎日どこかがやっているわけではないところが台南らしい。

四日目:帰る前の朝

最終日の朝がいちばん惜しくなります。移動の時間から逆算して、もう一軒だけ入ってください。

三日いると、店の選び方が分かってきます。看板の綺麗さと味は関係がなく、朝七時に地元の人が並んでいるかどうかがほぼすべてです。観光客が並んでいる店も悪くはないのですが、並びの構成を見れば区別がつくようになります。

移動と気候について

市街は歩けますが、安平や郊外へはバスかタクシーになります。台南のバスは本数が読みにくいので、時間が惜しいならタクシーか配車アプリを使ったほうが結果的に安く済むこともあります。

気候は、五月から九月は暑いというより湿度が重い。朝の涼しいうちに動いて、昼過ぎは室内にいる。台南の朝食文化が成立している理由の半分は、たぶんこの気候です。